まさか自分が一軒家?

1.家賃が高い

主人は普通のサラリーマンをしていましたが最低限の生活しかできない低いお給料でした。そのため県や市が管理する市営住宅への入居を考え始めました。子供が産まれさらに生活が厳しくなったので市営住宅の抽選に応募しましたが1回2回では落選が当たり前でした。



2.祖父の提案

祖父母と仲が良かった私たちは子供をつれて車で1時間の実家へよく帰っていました。ある日祖父が、それだけ高い家賃を払っているなら家が建つぞと教えてくれました。祖父が宮大工だとは知っていましたが、現在は新築の工事に携わっているとその時初めて知りました。



3.とんとん拍子

そこから祖父が知り合いのハウスメーカーを紹介してくれ、ローンの話から契約・間取りや内装打ち合わせ・地鎮祭・棟上げと1年間であっという間に、主人と考え抜いた家が完成しました。



4.打ち合わせが大変だった

最初は建売住宅が安いとの事で紹介してもらいましたが、購入した土地には合わなかったりどうせ建てるならという思いから注文住宅を建てることになりました。

そこから仕事が休みの毎週末ハウスメーカーに通う日々でした。暇さえあればスマホで検索して、どんな間取りが良いか、壁紙や照明の好みなど本当に沢山検討しました。

しかし良い案が出来たと思っても、打ち合わせで上手く伝わらなかったり、建築法で窓は小さくしないといけなかったり、開戸ではなく引き戸の方が良いなど、家一つ建てるのに一から考えるのがこんなにも大変だと知り疲弊していました。



6.今の生活って夢みたい

まさか自分の人生で新築の一軒家に住めるなんて思ってもみませんでした。ここまでの道のりは困難だったものの、子供達が足音を気にせず走り回れること、どんなに泣いていても周りに泣き声を気にしなくて良いこと、休日には主人が庭で洗車しているのを子供達と眺められることが、本当に夢のようだと感じます。



家が完成した時、本当に完璧な家だと誰でも胸を張って自分の家を誇らしく思うと思います。

しかし住んで1年経ちましたが、やはり気になる点がいくつか出てきました。

でも、打ち合わせをしていたあの頃の自分たちはやり残したこともないほど精一杯やりきっていたはずなので、そこはご愛嬌だと割り切って幸せな日々を送っています。